FRDM-K32L3A6のスタート・ガイド

最終更新日時: 2019-09-09 21:43:37サポート FRDM-K32L3A6

1. 接続

実際にFRDM-K32L3A6を使ってみましょう!ショート・ビデオで手順を視聴するか、以下に記載された詳細な手順を参考にして、作業を進めてください。

1.1 FRDM-K32L3A6開発プラットフォームのスタート・ガイド

1.2 USBケーブルを接続する

FRDM-K32L3 CONNECTOR

FRDM-K32L3 CONNECTOR

1.3 クイック・スタート・デモを実行する

ボードが水平の場合、RGB LEDは黄色に点灯します。ボードが傾いている場合、水平方向の傾きであれば赤色のLEDが、垂直方向の傾きであれば緑色のLEDが点灯します。

FRDM-K32L3 AXIS

FRDM-K32L3 AXIS

1.4 クイック・スタート・デモを実行する(Rev C以降)

別のクイック・スタート・デモでは、RGB LEDが赤色と緑色で交互に点滅し始め、次のステップが実行されるまで続きます。

  1. SW2を押します。RGB LEDが赤色で3回点滅し、その後緑色に変わります
  2. SW3を押します。RGB LEDが緑色で3回点滅し、その後青色に変わります
  3. SW4を押します。RGB LEDが青色で3回点滅し、その後赤色に変わります
  4. 必要に応じて、ステップ1~3を繰り返します

ボードが水平の場合、RGB LEDは黄色に点灯します。ボードが傾いている場合、水平方向の傾きであれば赤色のLEDが、垂直方向の傾きであれば緑色のLEDが点灯します。

デモが機能しない場合

2. ソフトウェアの入手

2.1 FRDM-K32L3A6用ソフトウェアをインストールする

2.2 MCUXpresso SDKですぐに設計を開始する

MCUXpressoソフトウェアSDKは無償で利用することができ、オープンソースのライセンスに基づいて、すべてのハードウェア抽象化およびペリフェラル・ドライバ・ソフトウェアのソース・コード全体が提供されます。SDKについて知りたい場合は、こちら。

下のボタンをクリックして、FRDM-K32L3A6用に事前設定済みのSDKリリースをダウンロードしてください。

MCUXPRESSO-SDK-TN

MCUXpresso SDKを入手する

オンラインのSDK Builder にアクセスし、提供されているSDKビルダを使用してFRDM-K32L3A6用のカスタムSDKパッケージを作成することもできます。

2.3 ツールチェーンをインストールする

NXPは、MCUXpresso IDEというツールチェーンを無償で提供しています。

MCUXpresso IDE

MCUXpresso IDEを入手する

別のツールチェーンを使用したい場合は?

別のツールチェーンを使用したい場合、Kinetis SDKは、IAR 、Keil 、コマンドラインGCC などの他のツールをサポートしています。

GS Tool Logos

2.4 MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsは、ユーザーがMCUXpresso SDKプロジェクトを新規に作成するための構成ツールの統合スイートであり、カスタム・ボード・サポート用の初期化Cコードを生成するためのピン・ツールとクロック・ツールも備えています。

MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsを入手する

2.5 PCの設定

サンプル・アプリケーションの多くは、マイクロコントローラのUARTを介してデータを出力します。ボードの仮想COMポート用ドライバがインストールされているか必ず確認してください。ドライバのインストーラを実行する前に、ボードをPCに接続しておく必要があります。

ドライバをダウンロード

FRDM-K64F-GS-configuration

シリアル・ポート・ドライバをインストールした状態で、お好きなターミナル・アプリケーションを実行し、マイクロコントローラのUARTからのシリアル出力を確認します。ターミナルをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。FRDM-K32L3A6の仮想COMポートのポート番号を調べるには、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループを確認します。

ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、Tera TermチュートリアルまたはPuTTYチュートリアルのいずれかのチュートリアルをお試しください。

3. ビルドと実行

3.1 FRDM-K32L3A6でのデモのビルドと実行

3.2 MCUXpresso SDKサンプル・コードを確認する

MCUXpresso SDKには、サンプル・アプリケーション・コードが豊富に用意されています。利用可能なコードを確認するには、SDKをインストールしたフォルダのSDKボード・フォルダを参照し、FRDM-K32L3A6ボード (/boards/frdmk32l3a6) を選択します。

特定のサンプル・コードの詳細については、サンプルのディレクトリにあるreadme.txtファイルを開いてください。

3.3 MCUXpresso SDKサンプルのビルド、実行、およびデバッグ

興味のあるデモ・アプリケーションやドライバのサンプルがいくつかあれば、それをビルドおよびデバッグする方法を知りたくなることでしょう。MCUXpresso SDKのスタート・ガイドでは、SDKでサポートされているすべてのツールチェーンのデモを設定、ビルド、およびデバッグする方法について、わかりやすく手順に沿って解説しています。

以下のガイドを参照し、MCUXpresso IDEでサンプル・アプリケーションを開いてビルドやデバッグを行う方法を習得してください。

4. 作成

4.1 FRDM-K32L3A6用アプリケーションの作成

4.2 MCUXpresso SDKからのサンプル・プロジェクトのクローンを作成する

オプションA:MCUXpresso IDEを使用して、サンプル・プロジェクトのクローンを作成します。

オプションB:MCUXpresso Config Toolsを使用して、サード・パーティ製IDEで使用するために既存のMCUXpresso SDKのサンプルのクローンを作成します。

4.3 ピン・ツールの使用

次に、MCUXpresso Config Toolsのピン・ツールを使用し、プロジェクトに新しいGPIOピンを追加してLEDを点滅させる方法を紹介します。

4.4 クロック・ツールの使用

次に、MCUXpresso Config Toolsの一部であるクロック・ツールを使用し、クロックの設定とLEDの点滅速度を変更します。

4.5 成功

アプリケーションが変更され、FRDM-K32L3A6の青色LEDがゆっくりと点滅します。また、ターミナル・プログラムを使用して、ターミナル出力を確認できます。

Tera Termチュートリアル

Tera Termチュートリアル

Tera Termは、広く利用されているオープンソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. SourceForgeからTera Termをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. Tera Termを起動します。初めて起動する際には、次のダイアログが表示されます。[Serial(シリアル)]オプションを選択します。ボードが接続されている場合は、COMポートが自動的にリスト内に表示されます
  4. Tera-Term-Connection
  5. 事前に確認したCOMポート番号を使用して、シリアル・ポートをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。この設定は[Setup(セットアップ)]>[Serial Port(シリアル・ポート)]から行うことができます
  6. 接続が確立されているか検証します。確立されている場合、Tera Termのタイトル・バーに次のように表示されます
  7. Tera-Term-Console
  8. 以上で設定は完了です

PuTTYチュートリアル

PuTTYチュートリアル

PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. 下のボタンをクリックしてPuTTYをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. 選択したダウンロードのタイプに応じて、ダウンロードした*.exeファイルをダブルクリックするか、[Start(スタート)]メニューから選択して、PuTTYを起動します
  4. 表示されたウィンドウで設定を行い、[Serial(シリアル)]ラジオ・ボタンを選択して、事前に確認したCOMポート番号を入力します。ボーレートもあわせて指定します。今回は115,200を入力します
  5. PUTTY-Configuration
  6. [Open(開く)]をクリックして、シリアル接続を確立します。ボードが接続されていて、正しいCOMポートが入力されていれば、ターミナル・ウィンドウが開きます。設定が正しくない場合は、アラートが表示されます
  7. 以上で設定は完了です

IAR、Keil、またはArmを使用してデモを実行する

IAR、Keil、またはArmのサード・パーティIDEツールチェーンを使用して簡単なサンプルをビルドおよび実行する方法を学びましょう。

ツールチェーン

設計・リソース

関連リソース

FRDM-K32L3A6だけでなく、プロジェクトに他のNXPソリューションも追加してみましょう。

センサ

豊富な品揃えのNXPセンサ・ソリューションで、世界に目を向けましょう。NXPなら、加速度センサ、圧力センサ、タッチ・センサなど、プロジェクトに適したセンサ・ソリューションを見つけることができます。詳細については、センサをご覧ください。

NFC

NFC (Near Field Communication) は、簡単なタッチだけで周りの世界とセキュアにやり取りできるシンプルで直感的なテクノロジです。NXPのNFCソリューションの詳細については、NFCをご覧ください。

サポート

トラブルシューティング

お使いのボードは、下の図のような箱に入っていましたか?

FRDM BOX

問題ありません。ボードのパッケージングが古いだけで、フラッシュ・メモリには別のクイック・スタート・デモが搭載されています。

RGB LEDが、赤色、青色、緑色の3色に切り替わるはずです。他に問題がなければ、次のステップに進んでください。

まだ解決しませんか?

次のステップに進み、別のサンプル・アプリケーションを実行してみてください。それでも問題が解決しない場合は、NXPコミュニティ を通じてお問い合わせください。

フォーラム

NXPのいずれかのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、FRDM-K32L3A6を使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。