PCA9452A-EVKスタート・ガイド

最終更新日時: Feb 9, 2024

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ソフトウェアのインストール
  • 4

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。

このページでは、PCA9452A-EVK評価ボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容/同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みの評価ボード(静電気防止バッグ入り)
  • インターフェース (FTDI C232HM-DDHSL-0) ケーブル x 1。コンピュータとPCA9452A-EVK評価ボード間のUSB-I2Cインターフェースとして機能します
  • クイック・スタート・ガイド

1.2 追加ハードウェア

このボードの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になります。

  • 電圧範囲3.0~5.0 V、電流制限初期値1.0 A(最大消費電流7.0 A)の電源
  • オシロスコープ/マルチメータ
  • 電子負荷(オプション)- 各電源レール出力をテスト用の電子負荷に接続可能

2. ハードウェアについて

2.1 ボードの特長

  • 6つの降圧レギュレータ
    • DVSを備えた6 A降圧レギュレータ x 1(BUCK1とBUCK3は2相降圧)
    • DVSを備えた3 A降圧レギュレータ x 1
    • 3 A降圧レギュレータ x 1
    • 2 A降圧レギュレータ x 2
  • リニア・レギュレータ x 5
    • 10 mA LDO x 2
    • 150 mA LDO x 1
    • 200 mA LDO x 1
    • 300 mA LDO x 1
  • 32.768 kHz水晶発振器ドライバおよびバッファ出力
  • 2チャネルのロジック・レベル・トランスレータ
  • システムの特長
    • 2.85 V~5.5 Vの動作入力電圧範囲
    • 電源オン/オフ制御
    • スタンバイ/実行モード制御
    • スマートDVS制御
    • 割込み設定
    • Fm+ 1 MHzのI2Cインターフェース(FTDI USB-I2Cケーブル経由)

2.2 ボードの説明

この評価ボードにはPCA9452Aパワー・マネジメントICが搭載されています。キットは、PMICを完全に評価するために必要なすべてのハードウェアを統合しています。PCA9452A GUIソフトウェアとのインターフェースとなるFTDIベースの通信ブリッジを搭載し、これによりPMICを完全に設定および制御できます。

2.3 ボードのコンポーネント

ボードの各主要コンポーネントをご確認ください。

Evaluation Board Featured Component Locations
  1. PCA9452A PMIC
  2. VPWRおよびグランド入力電源コネクタ
  3. I2Cコネクタ
  4. I2Cプルアップ電圧ジャンパ (I2C_PU)
  5. ケルビン・センス・コネクタ
  6. デジタルIOコネクタ
  7. BUCK1とBUCK3の出力テスト・ポイント
  8. BUCK3のフィードバック接続
  9. BUCK2とBUCK6の出力テスト・ポイント
  10. BUCK4とBUCK5の出力テスト・ポイント
  11. ロード・スイッチの出力テスト・ポイント

3. ソフトウェアのインストール

この評価ボードで作業するには、ソフトウェアのインストールが必要です。

  • PCA945A-EVKのページに進みます
  • zipファイルPCA9452_EVB_GUI.zipを解凍して、選択したフォルダに保存します。インストールは必要ありません。(解凍時にパスワードが要求された場合は、「NXP」と入力します)
  • ウェブサイト (https://www.ftdichip.com/Drivers/D2XX.htm) からFTDIケーブル・ドライバを入手し、インストールします
  • PCA9452.exeファイルを実行します。インターフェースのウィンドウを下図に示します
Interface Window

3.1 GUIのセットアップ

電源を入れてFTDIケーブルのUSB部分を接続すると、GUIが自動的にケーブルを検出します。ドロップダウン・メニューからケーブル・タイプ (FT2TRWH9) を選択し、[Connect(接続)]ボタンをクリックします。

画面右下の「Device connection status(デバイスの接続状態)」セクションに、緑色のランプで「Connect(接続済み)」と表示されます。

4. ハードウェアの構成

PCA9452A-EVKのテスト用セットアップ

PCA9452A-EVK Test Setup

4.1 評価ボードの接続

PCA9452A-EVKの接続部

PCA9452A-EVK Connections

4.2 ボードの構成と電源投入

  1. 図4に示すように、FTDIケーブルのワイヤを以下のピンに接続します。
  2. 配線段階では、必ず電源がオフであり、USBコネクタが接続されていないことを確認してください。

  3. FTDIケーブルのSDA(両方)、SCL、グランド、および3.3 Vのワイヤを上の図4に記載されているように接続します
    1. SCLシリアル・クロック信号(オレンジ色のケーブル)を「Digital IO」コネクタ (J3) のピン5に接続します。
    2. 双方向にデータをやり取りできるように、両方のSDAシリアル・データ・ワイヤ(黄色と緑色のケーブル)を接続します。黄色のケーブルを「Digital IO」コネクタ (J3) のピン3に、緑色のケーブルをピン4に接続します。
    3. グランド信号(黒色のケーブル)を「Digital IO」コネクタ (J3) のピン6またはピン2に接続します。
    4. J11からジャンパを取り外します。FTDIケーブルの3.3 V電源ワイヤ(赤色のケーブル)を「I2C_PU」コネクタ (J11) のピン2に接続します。
  4. 電源がオフの状態で、5 Vの電源をLK1コネクタに、対応するグランドをLK5に接続します
  5. 電源を入れます。
  6. FDTIケーブルのUSBコネクタをPCに接続します。

設計・リソース

その他の参考情報

PCA9452:i.MX 93x車載プロセッサ用パワー・マネジメントICのページに加えて、以下のサイトもご覧ください。

アプリケーション・ページ:ドライバー監視システム (DMS) および乗員監視システム