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At NXP, innovation is always now, but our focus is always the future. Our dedicated team of experts is united by a passion to make everyday life more remarkable through technologies that continually redefine life as we know it.
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電話からカメラ、ノート、フィットネス・モニターに至るまで、現代ではさまざまな携帯電子機器が仕事や遊び、情報収集に使われています。最近まで、こうしたデバイスを充電する方法は、アダプターでコンセントにつなぐ以外にありませんでした。
しかし今や、パッドに置くだけでデバイスを充電できるソリューションが登場しています。置いたデバイスはNFC(近距離無線通信)などによって自動的に認識され、ワイヤレスで充電されます。このワイヤレス充電は従来の方式に比べて便利なので、市場が急速に拡大しています。しかし、この便利さに伴うコストは無視できるものではありません。
この10年間にわたり、プラグイン充電器は効率化が次々に進み、全体的な電力消費がほぼ限界まで抑えられました。最先端のシステム(GreenChip ICファミリ・ベースなど)であれば、充電効率は90%以上に達し、スタンバイ・モードでの電力損失はわずか数ミリワットです。
これに比べ、ワイヤレス充電器の一般的な充電効率は70%程度に過ぎません1。そのため、ワイヤレス充電はエネルギーの浪費が激しいように思われます。しかし、このような単純な比較は現状の一側面に過ぎません。この効率の悪さを補うほどの要因が複数存在するのです。
1つ目の要因は、複数規格のサポートです。ハードウェア接続は規格統一が進んでいないため、従来の有線方式ではデバイスごとに異なる充電器が必要でした。しかし、ワイヤレス充電器は柔軟です。ワイヤレス充電器を複数のワイヤレス接続規格に対応させて、1台で複数のデバイスを充電できます。こうすることで、必要な充電器の数を抑え、デバイスがコンセントにつながったまま放置される事態を減らし、スタンバイ・モードにおける総電力消費量を削減できます。
もう1つの要因は、使用するテクノロジのレベルです。ワイヤレス充電は技術革新として新しいものなので、技術的な進歩の余地が多く残されています。世代が進めば充電効率は向上し、ワイヤレス充電と有線充電との差はなくなっていくことでしょう。
まとめると、ワイヤレス充電のエネルギー効率は有線充電に比べて劣っているものの、必要な充電器の数を減らせるというメリットで補える可能性があります。また、このテクノロジが成熟するにつれて、充電効率が向上する見込みがあります。しかし、締めくくりになりますが、このような比較に意味があるのでしょうか。コストがどれほどでも、効率より利便性が好まれるでしょうか。ワイヤレス充電器が急速に普及しているという事実が、この疑問に対する手がかりとなるでしょう。
At NXP, innovation is always now, but our focus is always the future. Our dedicated team of experts is united by a passion to make everyday life more remarkable through technologies that continually redefine life as we know it.

2020年7月15日
投稿者 Tom Pannell

2020年7月28日
投稿者 Markus Levy

2020年8月4日
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