Xiaomi 15S Proは、NXPのTrimension SR200を活用して、UWBベースのハンズフリーでの改札通過やXiaomi YU7のスマート・カー・アクセス用のデジタル・カー・キーを実現しています。
最新情報
NXP Semiconductorsは本日、新しいXiaomi 15S ProスマートフォンにTrimension SR200超広帯域 (UWB) テクノロジが採用され、1つのデバイスでのシームレスなハンズフリー改札通過やデジタル・カー・アクセスが実現したことを発表しました。深圳交通局の自動料金収受システムを手がけるShenzhen Tongは、NXPのTrimension SR150 UWBチップを活用して、Xiaomi 15S Proのユーザーが改札口を通過するだけでBYD Skylineに乗車できる交通機関アクセスを提供します。NXPのTrimension NCJ29D5チップを搭載したXiaomi 15S Proは、Xiaomiの電気自動車 (EV) YU7用のスマート・カー・アクセスもサポートしています。
この事例の重要性とは
UWBのエコシステムは急速な成長を遂げており、世界の多くの大手スマートフォン・メーカーから自動車メーカーまでの多岐にわたるエンドポイントや、公共交通などの最新のアプリケーションに導入されています。Xiaomi 15S Proスマートフォンは、Trimensionデバイス・ファミリでUWB機能を組み込むことにより、ユーザーとこの広範なUWBエコシステムを接続してさらなるサービスを提供し、1つのデバイスがシームレスにカー・キーから乗車券までのさまざまな機能を果たすことを可能にしています。
NXPは、モバイル、自動車、および交通機関の分野で商用展開している唯一のUWBプロバイダとして、UWBテクノロジを活用して革新的な新しいユース・ケースを消費者に提供するという先駆的な取り組みを支援してきました。
中国を代表するスマートフォン・メーカーの1社と連携してハンズフリーでの改札通過を実現できたことは、UWBの約束を果たすというNXPの継続的な取り組みにおける重要なマイルストーンとなります。これらの画期的な最新のユース・ケースや、それらが可能にするシームレスなエクスペリエンスは、このエコシステムの継続的な成長に寄与します。
Philippe Dubois、NXPセキュア・トランザクションおよびアイデンティフィケーション担当上席副社長兼ゼネラル・マネージャ
詳細
Xiaomi 15S Proスマートフォンは、位置、距離、到来角度、速度に関する高精度なデータを提供するTrimension SR200を活用して、正確な位置を検出できます。加えて、Shenzhen Tong(深圳市で使用されている非接触型ICカード)対応の改札口に設置されたTrimension SR150は、混雑した環境でもユーザーの場所を正確に特定し、ユーザーがShenzhen Tong対応公共交通システムにシームレスに乗車することを可能にする、セキュアな測距とデータ転送を提供します。
Trimension UWBを活用したShenzhen Tongのハンズフリー改札ソリューションをご覧ください。
同じように、Xiaomi YU7 EVにはスマート・カー・アクセスを提供するTrimension NCJ29D5が搭載されており、ユーザーはXiaomi 15S Pro などのUWB対応スマートフォンのデジタル・キーを介して、ハンズフリーで車にアクセスすることができます。車両の所有者は、スマートフォンのアプリを通じて、デジタル・キーを家族、友人、サービス担当者などと簡単に共有し、アクセスを許可することができます。Trimension NCJ29D5およびTrimension SR200は、カー・コネクティビティ・コンソーシアム (CCC) のデジタル・キー規格に準拠しています。
Trimension SR200、Trimension SR150、Trimension NCJ29D5を含むTrimensionポートフォリオは、FiRa (Fine Ranging Alliance) の認証を取得しており、相互運用性とセキュリティが確保されています。
Trimension:マルチプロトコル・システム・アプローチ
業界で最も広範なUWBポートフォリオの1つであるNXPのTrimension UWBソリューションは、近距離無線通信 (NFC)、セキュア・エレメント、Bluetooth Low Energy (BLE) の統合を活用したマルチプロトコル・アプローチを組み込み、ハンズフリーでの改札通過やアクセス制御などのUWBベースの機能を簡単に実現する包括的なコネクテッド・エコシステムを提供します。