世界最大の車載半導体サプライヤであるNXP Semiconductorsは、V2X向けセキュア・エレメントがオランダ・コモンクライテリア・サーティフィケーション・スキーム(NSCIB: Netherlands Common Criteria Certification Scheme)によるコモンクライテリア認証を取得したと発表しました。これにより、NXPのSXF1800は欧州共通のV2Xシステムへの参加条件となるコモンクライテリア『EAL 4+』認証を取得した初のV2Xアプリケーション向け車載グレードのスタンドアローン・セキュア・エレメントとなります。SXF1800は世界有数の高度保証試験機関の1つでオランダのデルフトを本拠地とするRiscureにより、最高攻撃レベルAVA_VAN.5に対する第三者試験に合格しています。
安全性はV2X通信の最重要目標であり、V2Xシステムのセキュリティはこの目標を実現する上で重要な役割を果たします。自動車メーカーは、V2X経由でクルマに入るメッセージのセキュリティが送信中に侵害されないこと、さらに、送信者の真正性が検証可能なことを保証する必要があります。
NXPはチップ内蔵カードや電子パスポート向けセキュア・エレメントでの長年の経験やノウハウを活かすことにより、こうしたセキュリティ面での要求に対応しています。高度にセキュアなマイクロコントローラをベースとするSXF1800は、モバイル決済の保護や、ECC秘密鍵の露出や誤使用からの保護のためにNXPが使用しているセキュリティ技術を採用しています。
新たに認証を取得したSXF1800は、欧州で展開されるためのセキュリティ要件を満たしているという保証を自動車メーカーに提供します。この認証の前には第三者による評価が行われており、地域ごとの法規に準拠するための最大の障壁の1つが取り除かれています。これにより、Tier-1サプライヤ/OEM企業の開発プロセスの簡素化が可能になります。
NXPのSXF1800セキュア・エレメントはV2X技術を世界最大規模で市場投入し、欧州の道路交通安全をさらに強化するというフォルクスワーゲンとNXPの取り組みの一環として、すでに欧州の公道で採用されています。
NXPはさらに、米国国立標準技術研究所(NIST)によるFIPS 140-2レベル3認証の取得手続きを進めています。こうした2つの認証の取得は、OEM企業とTier-1サプライヤが1つのV2Xセキュア・エレメントにより、米国と欧州双方で自社モデルの認証取得の際の規制面でのギャップを解消できることを意味します。
SXF 1800の特長
詳細については、NXPにお問い合わせください。
本発表に関する添付画像はhttps://media.nxp.com/static-files/9b095767-551b-4f67-977f-9bc85d90e526 をご参照ください。
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で3万名を超える従業員を擁しています。2018年の売上高は94.1億米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。
NXP、NXPロゴはNXP B.Vの商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者に帰属します。All rights reserved. © 2020 NXP B.V.