i.MX RT1170 family of crossover MCUs

NXP、新時代の幕開けとなるGHzマイクロコントローラを発表

Arm® Cortex®-Mデュアルコア・ベースの新しいクロスオーバー・プロセッサ(MCU)、ギガヘルツ(GHz)台の高速性能を実現し、エッジの先進機械学習(ML)アプリケーションを促進

NXP、新時代の幕開けとなるGHzマイクロコントローラを発表

ハイライト

  • 先進28nm FD-SOI技術を使用して動的/静的電力要件を低減したi.MX RT1170ファミリは、NXPのユニークなEdgeLockセキュリティ・ソリューションとともにGHzクラスのArm Cortex-M7、高電力効率Cortex-M4、先進2Dベクター・グラフィックスを統合
  • i.MX RT1170は競合するMCUソリューションのベンチマーク・スコアの倍となる6468のCoreMarkスコアと2974のDMIPSを達成
  • 定評あるi.MX RTシリーズを拡張し、産業、IoT、車載アプリケーション向けエッジ・コンピューティングの性能向上ニーズに対応

NXP Semiconductorsは非常に高い性能と信頼性、高度な統合の組み合わせにより産業、IoT、車載アプリケーションの開発を促進するi.MXRT1170クロスオーバー・プロセッサ・ファミリを発表しました。NXPのi.MX RT1170ファミリはEdgeVerseソリューション・ポートフォリオによるエッジ・コンピューティングの促進に向けたNXPのコミットメントを強化するとともに、低消費電力で高効率を維持しながら最大1GHzで駆動するMCUにより技術革新を実現しました。さらに、新製品は消費電力、性能、コスト効率の高い統合の最適バランスを実現するために先進的な28nm FD-SOI技術を使用しており、NXPはこの先進技術ノードでMCUを構築した初の企業となりました。

NXPの上席副社長兼マイクロコントローラ担当ゼネラル・マネージャーのGeoff Leesは、次のようにコメントしています。「NXPは最新のアプリケーション・プロセッサ・アーキテクチャと設計哲学に基づく高性能クロスオーバー・プロセッサ開発の可能性を、早い段階から認識していました。今回i.MX RT1170がGHzの障壁を打破したことにより、私たちはこうしたあらゆる技術に対してエッジ・コンピューティングの利用の可能性を拓きました」。

i.MX RT1170は最大1GHzで駆動するArm® Cortex®-M7コアと最大400MHzで駆動するCortex-M4を使用したデュアルコア・アーキテクチャ、2Dベクター・グラフィックス・コア、NXPのピクセル・プロセッシング・パイプライン(PxP)2Dグラフィック・アクセラレータ、NXPの先進組み込みセキュリティ技術であるEdgeLock 400Aを搭載しています。さらに、オンチップ・メモリから実行しながら史上最高の12nsの割り込み応答時間、6468のCoreMarkスコア、2974のDMIPSを実現します。新クロスオーバー・プロセッサはCortex-M7向けにError Code Correction(ECC)付きで密結合メモリ(TCM)として構成可能な512KBを含む最大2MBのオンチップSRAMと、Cortex-M4向けにECC付きの256KBのTCMを統合しています。

i.MX RT1170デュアルコア・システムは高性能コアと高電力効率コアを組み合わせ、独立した動作電力ドメインを備えており、開発者は必要に応じてアプリケーションの並列動作か、個々のコアをオフにすることによる消費電力低減が可能です。例えば、高エネルギー効率のCortex-M4コアをセンサ・ハブやモーター制御などのタイム・クリティカルな制御アプリケーション専用にし、一方でより複雑なアプリケーションをメイン・コアに駆動させることが可能になります。さらに、デュアルコア・システムは自然言語処理(NLP)機能による顔認識などのMLアプリケーションを並列駆動し、人間のようなユーザー・インタラクションを創出することができます。

エッジ・コンピューティング・アプリケーション向けに、GHz Cortex-M7コアはML向け性能、音声向けエッジ推論、視覚/ジェスチャ認識、自然言語理解、データ分析、デジタル・シグナル・プロセッシング(DSP)機能を大幅に強化しています。GHz性能と高密度オンチップ・メモリの組み合わせにより、なりすまし防止精度と耐性を向上するための処理帯域を備えるとともに、市場で今日最も高速なMCUに比べ顔認識推論時間を最大5倍高速化しています。また、GHzコアは認識能力向上のために、オーディオ・プリプロセッシング(エコーキャンセラ、ノイズ抑制、ビームフォーミング、割り込み)などのコンピューター処理を要求する音声認識の実行において、超高効率を実現します。

Armのシニア・バイス・プレジデント兼オートモーティブおよびIoTビジネス・ライン担当ゼネラル・マネージャーのDipti Vachani氏は、次のようにコメントしています。「1兆個のデバイスが接続される世界の到来に向けて、多くの企業がリアルタイムのデータ・インサイトを求めており、デバイス上のインテリジェンス要件が厳しくなっています。i.MX RT1170ファミリは性能を強化したオンデバイス・プロセッシングと低レイテンシ性能を効率的に組み合わせており、BOMコストを大幅に低減するとともに、組み込み/IoTアプリケーションの新たな可能性を拓きます」。

i.MX RT1170ファミリは組み込みプロセッサのセキュリティ確保での数十年にわたる強みをベースとしており、改ざん検知に加え、NXPバージョンのセキュア・ブートであるハイ・アシュランス・ブート(HAB)、セキュアなキー・ストレージ、SRAMベースのPUF(Physically Unclonable Function)、AES-128/256向け高性能暗号化アクセラレータ、楕円曲線暗号、RSA-4096暗号化アルゴリズム、SHA-256/512向けハッシング・アクセラレーションを統合しています。i.MX RT1170ファミリはさらに、レイテンシに影響を与えずに外部/内部メモリに保存されたデータの機密性を保護するため、インライン暗号化エンジン(IEE)とオンザフライ複号化エンジン(OTFAD)を備えています。IEEはオンチップSRAMと外部SRAM/PSRAM/DRAMの暗号化と複合化向けに設計されているのに対し、OTFADは外部シリアル/パラレル・フラッシュ・メモリ上で動作します。

i.MX RT1170ファミリは2Dベクター・グラフィックス・コアとOpen VG 1.1 API向けサポートを統合した業界初のMCUとして、集約型グラフィックス・レンダリングをGPUにオフロードすることにより、低消費電力の魅力的なユーザー・インターフェースの開発を可能にします。さらに、GHzコアは60fpsのリフレッシュ・レートで720pディスプレイを、30fpsで1080p HDスクリーンを実現し、イマーシブな視覚体験を創出します。GPUと高性能コアの補完的組み合わせはスマートホーム、産業、車載コックピット・アプリケーションに最適です。

NXP、Arm TechCon 2019に出展

NXPは10月8日から10日まで米カリフォルニア州サンノゼで開催されるArm TechCon 2019のNXPブース(ブース番号:731)で、史上最高のCoreMark性能を誇るi.MX RT1170ファミリのデモンストレーションを行うとともに、最近発表したi.MX RT1010ファミリを出展します。i.MX RT1010ファミリは低コストの高性能クロスオーバー・プロセッサで、単価は1米ドル未満です。さらに、2019年10月10日よりi.MX RT1010ファミリ向けの評価ボード「MIMXRT1010-EVK」を期間限定で特別価格10.10米ドルで提供します。

NXPのi.MX RTクロスオーバー・プロセッサはNXPのMCUXpressoソフトウェア/ツールによりサポートされています。MCUXpressoソフトウェア/ツールはMCU向けの共通ツールキットで、大規模なArm Cortex-Mエコシステムとシームレスに動作する高品質ツールを提供することにより、開発の手間、時間、コストの大幅な低減を可能にします。お客様はNXPのeIQ機械学習ソフトウェア開発環境を使用してi.MX RTクロスオーバー・プロセッサ向けの機械学習アプリケーションを開発することができます。

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で3万名を超える従業員を擁しています。2018年の売上高は94.1億米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。

NXP、EdgeVerse、EdgeLock、eIQ、NXPロゴはNXP B.Vの商標です。Arm、CortexはEUおよびその他の国におけるArm Ltdまたは子会社の商標または登録商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者に帰属します。All rights reserved. © 2019 NXP B.V.

リリース日

2019年10月7日

お問い合わせ

増田 清美

Tel: 050-3823-7031

kiyomi.masuda@nxp.com